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【読書記録】サイモン・カッマーシー=ジョーンズ、プレシ南日子『悪意の科学: 意地悪な行動はなぜ進化し社会を動かしているのか?』

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きっかけ

何故いじめはなくならないのか? もしかしていじめることで興奮したり幸福感を感じているかも? 幸せホルモンのドーパミンが出てたりするの? という流れで (著者)サイモン・カッマーシー=ジョーンズ、(翻訳)プレシ南日子『悪意の科学: 意地悪な行動はなぜ進化し社会を動かしているのか?』に興味を持ちました。

 

 

 

 

読書記録

『悪意の科学: 意地悪な行動はなぜ進化し社会を動かしているのか?』は、悪意の起源・脳科学社会学・歴史・宗教・文学・映画・ゲーム・哲学・倫理学政治学・経済学・未来について解説しています。

悪意は人間が進化する過程で得た生存戦略でありますが、人間社会にとって深刻な問題です。

人間が進化する過程で得た悪意は、群れで生活する人間が他の群れから仲間を守るために発達したと考えているそうです。

本書は最終的に悪意を克服するために悪意を理解し、対処するヒントが紹介されていますが、特効薬はないようです。

気になったのは日本の社会についての理解が少ない。神風特攻隊をテロと堂々に扱っていたり、いじめ、、武士の切腹など。

 

そもそも悪意とは、他者を傷つけるための行動、利己心や自己愛から発動されることが多いです。個人ならいじめ、からかいですが、もっと広くとらえると戦争やテロも悪意ある行動です。

でも著者はだけではなくてとらえ方を変えればよい側面もあるそうです。悪意は他者を守るためにも使われるからです。
例えばAがBに暴力を受けたらAの友達のCがBに仕返しをするとか、政治家を糾弾する週刊誌とかも悪意らしいです。