私は大谷翔平選手が愛読書にしている中村天風『運命を拓く (講談社文庫)』を読みましたが、頭に残りませんでした。なぜなら内容が難しいからです。でもところどころ響く言葉が合ったので再読したいと思っていました。
この本は中村天風『運命を拓く (講談社文庫)』が難しく感じた人へ中村天風氏の入門書だと思います。
もちろん、中村天風『運命を拓く (講談社文庫)』を読了できた人にも読んでいただきたい本です。
また中村天風氏という人物象に興味を持った人にもぜひ読んで欲しいと考えています。
おすすめする理由
私が心を磨くをおすすめする理由は2つあります。
理由1:講演録
中村天風『心を磨く 中村天風講演録』は中村天風氏が昭和37年ころの講演録音を言語化した本です。
語り口は江戸っ子のような「てやんでぇ」がよく似合います。
堅苦しくなくあの中村天風氏の外見通り過ぎて目の前で語っているようです。
講演会場に私がいて中村天風氏の話を聞いている姿が想像できます。
わたしは手作りパン作りを独学で楽しんでいました。
本から得た知識で10年くらい続けていますが、知識はあるのに上手に出来上がらない工程があります。
そういうといにYOUTUBEでパン作り教室をイメージ体験してみると、本の知識と大差ないのに上手に出来上がります。
中村天風氏が執筆したであろう本を読むだけでなく、中村天風氏が目の前で私に語り掛けているかのように本を読むと理解が進みます。
理由2:中村天風氏の体験時の会話がある
中村天風氏の体験時の会話があります。
中村天風氏が軍探偵に入るときの会話、医者家族との会話、インドで3年間修業していたころの師匠との会話など。
中村天風氏より目上の人から中村天風氏に問いかけています。問いかけに対する返事がだいたい私と同じで、目上の人に「それは違う」と否定されます。
「考えてごらん」「君は何者だい?」「なぜ医学部に入った?」
心を磨くを読むと師匠の考え、中村天風氏が若かったころの考え、中村天風氏が先生と呼ばれるようになったころの考えを順に学べます。
私はもともと中村天風氏の本を読んだのは大谷翔平選手がどのような考えを持っているか知りたかったこと、私の悩みや疑問を解決するためです。
解決するためのヒントをただ提示されるだけでなく、一緒に考えることができます。
ということで、中村天風『運命を拓く (講談社文庫)』を挫折した人への入門書として中村天風『心を磨く 中村天風講演録』をおすすめします。
中村天風『心を磨く 中村天風講演録』
この本は天風会創立百周年を記念して発売されたCD版『心を磨く』から厳選され編集されてものです。なので、上手く録音できていなかったところは勝手に文章を編集されている箇所もあります。
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