きっかけ
NHK Eテレ「読書の森へ 本の道しるべ (1)角田光代 - 趣味どきっ!」で紹介されてた『内田百聞 サラサーテの盤』(耳は月)が収録されている本です。紹介していた人は角田光代さん(小説家)。この番組は角田さんの生活を自身で紹介してた。私が驚いたのは、お風呂中に読む本、料理しながら読む本のように自宅の至るところに本が置いてあったこと。生活が読書三昧で大谷翔平選手の野球漬けみたい。
読書記録
サラサーテの盤は主人公の亡くなった友達の奥さんがサラサーテの盤のレコードを返却してくださいと尋ねてくる物語です。「趣味どき!」で角田光代さんは「何度も読み返した」と話していた通り、初見ではハテナ?が浮かびました。内田百聞氏の小説はハテナ?が良く浮かびます。近代の文章だから違和感があるだけではないハテナ?です。
内田百聞氏の小説のジャンルが何かによってとらえ方が違う気がする。私は「角田光代さんが好きな小説」という認識だったので、ホラーとかミステリーとか怪談なんて思ってもなくてとある文章でぞっとした。ぞっとするんですが、確証がない。「これはホラーだよ」というはっきりした文章があればすんなり入ってくると思うけどない。
『サラサーテの盤』を解釈したブログの中に、自分の考えに近いものもあった。そうではない解釈もあって「筆者が言いたいことは何ですか?」やあれが何なのか全く分からない。