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読書感想文「真夏の方程式 東野圭吾」

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真夏の方程式
東野圭吾

 

内容

小学生の少年が夏休みを伯母一家が経営する旅館で過ごす。その宿に仕事で訪れた湯川先生が泊まることになる。翌朝、もう一人宿泊していた元刑事が遺体で見つかった。元刑事とその土地の関係、湯川先生が気づいてしまったこととは。

 

湯川先生が気になったことを科学的に解いていくミステリーというより、少年の精神的な成長を描いた愛情物語です。

 

ミステリーなので犯罪があり人が死ぬ。湯川先生がミステリーを解いていく部分は少なく、科学的な検証を楽しみにしていると肩透かしに合う。また、心情的に納得出来ない部分もある。子供嫌いの湯川先生と少年のやり取りは微笑ましくあるが、それだけではなかった。

 

人の憎があって人が死んで人の憎が生まれる、ドロドロしている人間関係もあるが、夏の海の美しさと未来のある少年と人の愛情によってさわやかな読後感だった。

もう一度読むときには、愛情物語だと思って読んでみると違った面が見えるかもしれない。