竜が最後に帰る場所 恒川光太郎
読むきっかけ
恒川光太郎氏の小説「夜市」が好きで、その後も新刊が出れば前評判関係なく読んでいます。「夜市」は第12回(2005年) 日本ホラー小説大賞受賞した作品です。
読み終えて
5話の短編で構成されています。
ジャンルはホラーですが、残虐性のある内容は薄く感じます。でも、想像しやすい暴力や怖い場面はあります。
一番好きなのは「鸚鵡(オウム)幻想曲」です。
主な登場人物は、擬装集合体を見分け分散させられる力を持つアサノと普通の青年の話。青年とアサノのやり取りをする場面で、私は思わず声を出してしまいました(外出時に読まなくてよかった)。
小説を読んだいて声を出したのは初めてかもしれません。 この話は虫が苦手な人にとっては鳥肌立ちっぱなしかもしれない。私も想像するとぞくぞくするけど、恒川光太郎氏の小説はぞくぞくする気持ちが心地良いのかもしれない。